アイリッシュ・ウルフハウンドってどんな犬?
アイリッシュ・ウルフハウンドを日本で見かけることは、あまりないかもしれません。
一般社団法人ジャパンケネルクラブの「2021年犬種別犬籍登録頭数」(133犬種中)を見ても1位はプードルの85,347頭に対して、アイリッシュ・ウルフハウンドは120位で5頭となっています。
日本では珍しい犬種かもしれませんが、アイリッシュ・ウルフハウンドは歴史も古く、全犬種の中でも世界最高の体高を持ち、世界的には名の知れた有名犬です。
- 大きいから怖い・・?
- 飼いにくい犬種?
- どんな性格しているの?
など、アイリッシュ・ウルフハウンドの性格や特徴などまとめてご紹介していきます。
目次
アイリッシュ・ウルフハウンドの基本情報
まずは基本的な情報を表にまとめました。
| オス | メス | |
|---|---|---|
| 原産地 |
アイルランド |
|
| サイズ | 大型犬 | |
| 体重 | 54〜70kg | 48〜61kg |
| 体高 | 81cm | 76cm |
| 毛色 | グレーやブリンドル、レッド、ブラック、ピュア・ホワイト、フォーンその他ディアハウンドに見られる色なら何色でも認められる。 | |
| グループ | 視覚ハウンド | |
| 寿命 | 6〜8年 | |
| その他の特徴 | 毛は剛毛で粗く長さは中くらい、体は筋肉質、頭蓋骨はやや平ら、鼻先は長め、耳はローズイヤー | |
続いて、詳細をみていきます。
アイリッシュ・ウルフハウンドの原産地
アイリッシュ・ウルフハウンドの原産地はアイルランドです。
ヨーロッパ大陸の北西沖に位置し、アイリッシュ海を挟んで東にグレートブリテン島に接する、ヨーロッパで3番目に大きな島である。
面積は8万4421km2で、北海道本島の約1.08倍の面積であり、世界では20番目に大きな島である。
アイルランドの気候は、真夏で10.6°〜18.5°前後で、真冬で2°〜7.6°です。
年間を通して日本より雨も少なく、気温の差もあまりなく、冬は東京とそれほど変わらず、夏はとても快適に過ごせるのがアイルランドです。
原産地を見ても分かるように、アイリッシュ・ウルフハウンドは暑いのが苦手なので、日本で迎え入れる場合は、特に真夏の空調を24時間体制で管理していかないと、辛い思いをさせてしまいます。
アイリッシュ・ウルフハウンドの大きさ
注目すべき最大の特徴はその大きさです。
アイリッシュ・ウルフハウンドの体高はオスで81cmメスで76cmが平均と言われています。
↓アイリッシュ・ウルフハウンドの大きさがわかる1枚がコチラ↓
相当、大きいのがわかりますよね。
全犬種の中でも最も体高が高い犬種で、立ち上がると2mを超える子もいます。
極小犬のチワワと並ぶと、チワワ全体がアイリッシュ・ウルフハウンドの頭の大きさ程度で、もはや違う動物のようにも見えます。
ギネス世界記録を持つアイリッシュ・ウルフハウンド
少し余談ですが、体が大きいが故に、こんなギネス世界記録を持っています。
海外に住む、アイリッシュ・ウルフハウンドのケオン君は2017年に「世界一長いしっぽ」のギネス世界記録を更新しました。
その長さは76.8cm(30.2インチ)!!
前回の記録も同犬種のアイリッシュ・ウルフハウンドでしたが、前回の記録よりも、さらに4.5cmも長いそうです。
↓ギネス世界記録の様子は下の動画からご覧いただけます^^↓
測定は獣医師さんが行っていて、しっぽの骨の頂部から先端まで計られ、先端の毛がフサフサしているところは長さに含まれません。
世界最高の体高を持つアイリッシュ・ウルフハウンドだからこその記録ですね。
アイリッシュ・ウルフハウンドの毛色は?
アイリッシュ・ウルフハウンドには非常に多くの毛色があり、グレーやブリンドル、レッド、ブラック、ピュア・ホワイト、フォーン、その他ディアハウンドに見られる色なら何色でも認められます。
| 毛色の説明 | |
|---|---|
| グレー | 写真を見つけたら貼ります |
| レッド | 写真を見つけたら貼ります |
| フォーン | 金色がかった字の色に黒がわずかにかかる![]() |
| ブリンドル | 地の色に黒や茶色などが入り混じる![]() |
| ホワイト | 真っ白![]() |
| ブラック | 真っ黒![]() |
一番目にする毛色は、ブリンドルとフォーンのような気がします。
ブリンドルは「地の色に黒や茶色などが入り混じる」毛色なので、ほとんどブリンドルに当てはまってきます。
アイリッシュ・ウルフハウンドの性格は?
古くからオオカミのような大きな獣から人や家畜を守ってきたアイリッシュ・ウルフハウンドは、とても勇敢で動体視力や持久力も優れています。
他にもオオカミ狩りに使われた犬種もいますが、オオカミと1対1で張り合えるのは俊敏さ、勇敢さ、力強さなどを兼ね備えたアイリッシュ・ウルフハウンドだからです。
見た目が大きいので少し警戒してしまいますが、性格はとても穏やかで温厚と言われており、とある県では子供を守るパトロール犬としても活躍しています。
とても友好的な性格が故に、別名「ジェントル・ジャイアント」と呼ばれ「温厚で大きな犬」という意味合いがそのままニックネームにされるほど優しい子です。
温厚で忍耐力もあるので、しつけはそれほど難しくないと言われています。
しつけは難しくなくても、大型犬となると管理がかなり大変ですので、アイリッシュ・ウルフハウンドを家族として迎えたいとお考えの方は事前に必要な環境を整えて万全な状態で迎えてあげたいですね。
アイリッシュ・ウルフハウンドの歴史
先祖は紀元前237年から存在していると言われています。
紀元前とはローマ暦の言い方で、イエス・キリストが生まれた年を西暦一年として(諸説あり)「イエス・キリストが生まれた年を起点に何年前か」を基準に「紀元前◯年」という言い方になります。
今が2022年なので紀元前237年は今から約2260年前くらいということですね!
とても長い歴史があります。
アイリッシュ・ウルフハウンドは紀元前237年には存在し、西暦1301年〜1500年までの間にギリシアからアイルランドに渡ったとされ、アイルランドでさらに大型化したとされています。
1700年代にはアイルランド農民にとって、アイリッシュ・ウルフハウンドは必要不可欠な存在になっていました。
その大きな体で、オオカミやキツネなどから家畜を守り続けたのです。
しかし、アイルランドからオオカミが駆除されると、それと同時にアイルランド農民からは必要とされなくなったのです。
1800年代にアイルランド全土を襲った大飢饉(だいききん)(飢餓状態)の影響もありアイリッシュ・ウルフハウンドも絶滅の危機に追い込まれました。
1800年代後半に愛好家たちにより絶滅寸前だった本種を保護し、他のハウンド種(グレート・デンやボルゾイなど)と交配させ個体数を増やし行き着いたのが今のアイリッシュ・ウルフハウンドです。
アイリッシュ・ウルフハウンドと暮らすために
大型犬の中でも大きい超大型犬のアイリッシュ・ウルフハウンドですが、一緒に暮らす際は体が大きいことへの配慮が必要です。
一緒に暮らす際のポイントをまとめてみました。
1日1時間程度の散歩を2回
体が大きいので運動量もかなり多いです。
目安は1回1時間を1日2回。
普段の散歩とは別に、たまにドッグランへ連れて思いっきり走らせるくらいの時間の余裕が欲しいです。
また、散歩のときは引っ張る力も強いので、車道への飛び出しや、他の犬と会ったときに興奮して飛びかかってしまった場合などのことを考えて、成人の方が散歩へ連れていけると安心です。
糞尿も超特大
体に合わせて糞も尿も超特大なので、室内飼いなどでトイレシートにさせる場合、基本的に犬の体長の2〜3倍の大きさが必要です。
オスが尿をする際は、メスのように座ってする躾をしないとトイレシートは3倍どころの騒ぎではありませんので注意が必要です。
年中ブラッシングを欠かさない
アイリッシュ・ウルフハウンドはダブルコートで、春と秋に換毛期があります。
ダブルコートですが、抜け毛はそれほど多くないですが年中抜けます。
毛質はゴワゴワとした剛毛で毛の長さも長いため、毛玉にならないよう毛並みを整えてあげる必要があります。
1週間に1度程度のブラッシングを欠かさずに行い、定期的にシャンプーをしてあげれば十分綺麗に保つことができます。
必要な場合、目の周りや足の裏の毛をカットすることもありますが、基本的にトリミングの必要はありません。
介護は体力と気力が必要
アイリッシュ・ウルフハウンドは体が大きいので、介護は人並みに体力が必要です。
家の中での介護、病院への送り迎え、サポートが必要な散歩など、体力・気力勝負になってきますので、体力・気力に自信のない方は迎え入れない方がいいでしょう。
10年生きる子は少ない
今、人気のプードルやチワワ、柴犬などの犬種と比べると、アイリッシュ・ウルフハウンドは寿命が短いです。
アイリッシュ・ウルフハウンドに限りませんが、短い時間の中、幸せな犬生を過ごせるのは飼い主にかかっています。
また、小さなお子様がいる場合も、死を受け入れられず心に大きなダメージを与える可能性もあります。
決して、物珍しさや、思いつきで迎え入れることのないように、アイリッシュ・ウルフハウンドをしっかり理解して検討しましょう。
アイリッシュ・ウルフハウンドってどんな犬?まとめ
一時は絶滅の危機に追い込まれたアイリッシュ・ウルフハウンドですが、愛好家たちの助けもあり現在も存続しています。
その大きな体を活かし、古くから人や家畜を守り続けた、とても勇敢で力強く、人に忠実な犬です。
体高は、世界で1番高いと言われており、オスは平均で81cmになり、立ち上がると2mを超える子もいます。
外見からは想像できないような温厚な性格で、別名は「ジェントル・ジャイアント」と呼ばれており、別名の通り、大きくて優しい存在です。
日本では、アイリッシュ・ウルフハウンドを見かけることはあまりないですが、理由としては体が大きいので、食事や健康管理の部分で飼い主側の負担が大きいからかもしれません。
大型犬は小型犬と比べ、配慮すべき点にも違いがあるので、家族に迎え入れる際はアイリッシュ・ウルフハウンドを理解し、過ごしやすい環境を整えてあげたいですね。

アイルランド


